Sugiyama 人間になろう 椙山女学園歴史文化館

2017年5月アーカイブ

「自校史教育」への取り組み

椙山歴史文化館では平成21年開館以来、自校史教育の推進に努めてきました。児童・中高生・大学生のゼミやクラスの館見学の受け入れ、パワーポイントによる講演、館内ガイド冊子や歴史検定やワークシートの作成、メインのテーマの映像化など、できることは何でも取り入れようという思いでやってきました。山添キャンパスにも歴史文化館の分室を開きました。

そしていよいよ大学で今年度から、関係の先生方のご努力で、授業の中で自校史を学ぶ新たなカリキュラムがスタートしました。歴史文化館では今年度のスタートに合わせて、自校史教育の資料にしていただけるよう、小冊子「椙山女学園のあゆみ」を小・中・高・大学の各一学年全員に配布しました。また自校教育授業の一環としての館内見学や、課題であるワークシート提出などに積極的に協力しています。

小学校では学年ごとにテーマを決めて自校史教育が実施されています。中・高も今後自校史教育が進められるでしょう。開館8年目になりましたが、ここに来て全学園的に自校史教育充実の兆しが出てきているのは大変喜ばしいことです。歴史文化館としては、館の案内の際には学園の歴史を日本や世界の歴史の中に位置づけて学ぶことや、現物に触れることの意義に気づいてもらえるよう留意しながら、今後もいっそう館としての役割を果たしていきたいと考えています。

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ヤマザキマザック美術館で所蔵品を展示

当館が所蔵する裁縫雛形(約550点)のうち、20点をヤマザキマザック美術館(名古屋市東区葵)の展覧会「よそおいの200年」(平成29年4月22日~8月27日)に貸し出し、展示されています。

裁縫雛形は、約100年前、椙山女学園の前身である名古屋裁縫女学校で実寸大の1/3の大きさで制作された授業制作物です。椙山女学園の創設者椙山正弌が東京裁縫女学校で学んだ裁縫教育における教授法であり、当時の貴重な教育資料であると同時に服装史資料としても非常に価値のあるものです。

また、椙山女学園大学生活科学部滝沢講師のコレクションである19世紀のファッションプレート(当時のファッションの流行を手彩色の版画であらわした図版)等を、当館の寄託資料として貸し出し、同時に展示されています。

多くの方に足をお運びいただければ幸いです。

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