Sugiyama 人間になろう 椙山女学園歴史文化館

【正弌記念室トピックス 5】<今子制作小物入れ>

 

今子は端切れ布で財布や小銭入れ、櫛ケースにいたるまでさまざまなタイプの小物入れを作成しました。正弌記念室には今でも充分使えるほどの完成度の高い色とりどりの小物入れが約50点展示されており、同じケースの中には、小物入れに対応した手作りの型紙も並んでいます。また、展示兼保管ケースとして実際に正弌・今子が使用していた桐箪笥の中には当時の端切れ布や糸、留め具など小物入れを作成するために必要な裁縫道具などが納められており、今ではどれも大変貴重な資料となっています。
また、歴史展示室には制作過程の小物入れなどの展示もあり、これらの資料から今子が生徒に教授する当時の姿が偲ばれます。

      

 

 

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企画展「モノとデジタルアーカイブ~その現実と実際~」

 今回の企画展は椙山歴史文化館のデジタルアーカイブ研究会が実施した研究成果報告です。情報化の進む現在、デジタル情報による資料ドキュメンテーションは世界の趨勢です。また、今後増え続ける資料の保存スペースや、経年変化による資料の劣化、展示スペースを考えるとウェブによる保存と公開が必須となります。そうした問題点について展示すると共に今後の椙山歴史文化館の展示の在り方を示すものでもあります。

主催:椙山歴史文化館、デジタルアーカイブ研究会(学園研究費A

【開催期間】 2012年3月28日〜2012年6月29日

【開催場所】  名古屋市千種区星が丘17-3

       椙山女学園大学星が丘キャンパス 大学図書館4F

       椙山歴史文化館 文化展示室

【開館時間】  水・金曜日10:00~16:00  

【お問合せ】  椙山歴史文化館   TEL(052)781-4590(直通)

        椙山女学園総務課 TEL(052)781-1186(代表)

「椙山歴史文化館映像シリーズ」第一巻~平成23年度制作~を公開します

 

文化情報学部・栃窪優二ゼミの学生が授業の一環として制作した「椙山歴史文化館映像シリーズ」~第一巻・平成23年度制作~を公開します。

椙山歴史文化館はテーマ、台本作り、インタビューなどに協力しました。

映像中に流れる音楽は教育学部・渡邉康客員教授の指導のもと学生が作曲したオリジナルの曲を使用しています。

歴史文化館にまつわる5つの作品が【資料室】「椙山歴史文化館映像シリーズ」納められています。

  

全5作品は以下の通りです。

  ①椙山歴史文化館 ~歴史を学ぶと未来が見える

  ②教育理念「人間になろう」金メダリスト・前畑秀子を知る

  ③学園章の思いと願い

  ④金剛鐘の歴史と意味

  ⑤金メダリスト 前畑秀子を知る

   

 

是非ごゆっくりご鑑賞ください。

【資料室】

「椙山歴史文化館 映像シリーズ」

   

 

 

企画展「椙山女学園大学附属小学校作品展」を開催しました

  附属小学校で行われた「小学校図工作品展」のうち約150点の作品を文化展示室にて展示しており、これまでの作品展とは趣の違う雰囲気の作品展になっています。どの作品にも豊な感受性が宿り、カラフルな色彩で彩られた作品一つひとつから一生懸命になって取り組んだ児童たちの姿が目に浮かぶようです。

【開催期間】 2012年1月13日〜2012年3月9日

【開催場所】  名古屋市千種区星が丘17-3

       椙山女学園大学星が丘キャンパス 大学図書館4F

       椙山歴史文化館 文化展示室

【開館時間】  水・金曜日10:00~16:00      

【お問合せ】  椙山歴史文化館   TEL(052)781-4590(直通)

        椙山女学園総務課 TEL(052)781-1186(代表)

来館者が語る椙山での青春時代

 

 本館の歴史展示室には「生徒の活動」として「生徒会新聞」やクラブや生徒たちの自主発行誌、遠足の記念絵葉書、そして1936年のベルリンオリンピックの日本人女性初の金メダリスト前畑秀子氏に関する資料が多数並んでいます。
先般、前畑氏をよく知る中川佐和子さん(椙山女子専門学校附属高等女学校・昭和16年度卒業生)が来館され、当時の様子を語っていただきました。
中川さんは前畑氏と同じ和歌山県出身で地元の小学校を卒業後、昭和11年椙山女子専門学校附属高等女学校に入学。幼少より郷里では水泳の実力を発揮しており、水泳部特待生として水泳部に所属されました。当時から椙山の水泳部は強豪として名を轟かせており、中川さんも1938年の第4回名古屋京都対抗女子水上競技大会にて200メートルリレーで第二泳者として参加、3メートルの差を広げ、2分15秒の日本新記録を樹立するなど、活躍の一端を担っていました。
当時は創設者・椙山正弌の自宅2階を寄宿舎として使用しており、寄宿舎生は正弌、今子と同じ内容の食事を摂り同じお風呂に入り、正に寝食を共にする毎日を送っていました。中川さんも5~6名在籍していた寄宿舎生の中の1人として昭和12年までの1年半の間、前畑秀子氏と同室で共に生活しました。「8歳上の前畑さんには残念ながら直接水泳の指導は受けていませんが、妹のように「佐和ちゃん、佐和ちゃん」と言ってかわいがってもらいました。」水泳部の練習は厳しく時には1日8000メートル泳ぐ日もあったそうです。
中川氏さんは授業で使っていたノートやテスト回答書から賞状に至るまで、今では貴重な資料となるそれらのものをひとつひとつ丁寧に保管されていて今回はその中から実際に使用されていた水泳部水着の学園章部分と上級女子体力章を寄贈していただきました。
水泳部の集合写真を前に幾人かの級友の名前を挙げられて、当時の出来事について目を細めて話される様子はまるで女学生に戻ったように生き生きとしていてとても印象的でした。
 
 

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以上は「歴史文化館ニュース第6号」に掲載されたものです。

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